インポッシブル・メタルズ、アメリカ領サモア近海での鉱業権取得を目指す

16 4月 2025
出典:インポッシブルメタルズ
出典:インポッシブルメタルズ

深海採掘会社インポッシブル・メタルズは火曜日、米サモア沖のニッケル、コバルト、その他重要鉱物の鉱床へのアクセスを求める商業オークションを開始するよう米連邦政府当局に要請したと発表した。

太平洋地域の周囲の海域には、電気自動車や電子機器の構成要素が詰まった多金属団塊と呼ばれるジャガイモ形の岩石が大量に存在すると推定されている。

非上場企業インポッシブル・メタルズからの要請は、連邦領海内の鉱床を監督する米国内務省海洋エネルギー管理局に対し、アメリカ領サモアの団塊について競争的なリース手続きを開始するよう求めている。

BOEMの広報担当者は要請を確認し、5月23日までに「リース販売につながる措置を開始するかどうか」を決定すると述べた。同庁は1991年以来、競争入札によるリース販売を行っていない。

BOEM が前進を決定した場合、入札前にその要請が一般からの意見募集のために公表されることになる。

深海採掘の支持者は、陸上での大規模な採掘作業の必要性を軽減できると主張する。陸上での大規模な採掘作業は、受け入れ地域住民に不評であることが多い。一方、反対派は、この活動が生態系にどのような影響を与えるかを判断するには、さらなる研究が必要だと主張する。

カリフォルニアに拠点を置くインポッシブル・メタルズは、人工知能を使って鉱脈と水生生物を区別できる大きな爪を備えたロボット装置を開発したと発表した。

どの国も、海岸からおよそ200海里までの自国の領海内での深海採掘を許可することができる。

つまり、カリフォルニアに拠点を置くインポッシブル・メタルズは、米国が批准していない国連海洋法条約によって設立された国際海底機構(ISA)の許可を必要としないことになる。

ホワイトハウスは、国際水域での採掘を希望する鉱山会社がISAを回避できるようにする大統領令を検討している


(ロイター通信 - アーネスト・シェイダー記者、サンドラ・マラー記者編集)